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1975年、京都発WEST ROAD BLUES BAND。
日本のブルースは此処から始まったのですよね。
彼らを初めて見たのが、代々木にあったイチゴの目覚まし時計というライブハウスでした。
この時、WEST ROAD BLUES BANDが初めて東京に上陸。
満員電車並みの混雑とタバコの煙、人いきれ呼吸困難・・・更に熱い演奏が始まります。
その時に初めて見た 故・塩次伸二さんのナイフで切り裂くようなサウンドに脳天を金槌で殴られたようなショック。
こいつら過ごすぎる!
それから未だに塩次さんが残してくれた音から何かを掴み取ろうとモガキ苦しむ日々が続いている。
WEST ROAD BLUES BANDの後を追うようにいくつかのブルースバンドも誕生。
その中の一つがファッツボトルブルースバンド。
そこには田中晴之さんという、塩次伸二さんが唯一ブラザーと呼んで認めていたギターリストが在籍。
塩次伸二さんの弟子と呼べるのは田中晴之さんだけ、とはいつもの私の台詞ですね。
田中さんは京都在住なのでなかなか東京でのライブはありません。
が、ここ何年かはたまに東京でもライブを演ってくれています。
昨年と今年は8823というバンドで東京でライブを演ってます。
最近では宇崎竜童さんのバックも務めているので、彼のステージがあるときは上京しているようですね。宇崎竜童さんのステージまでは「お高い」ので行けませんが。
滅多に東京に来ないならこちらから押し掛けてしまおうと計画。
10月5日、田中晴之さん率いるHal's Blues Bandのライブが京都「ちょっとバー森」であるとのことで京都へ。
5日昼頃に京都着。
ローラーコースターの初代マネージャーTさんが駅まで迎えに来てくれました。
ライブは17時からなので、京都市内で塩次伸二さん縁の地を案内していただきました。
この記事のタイトル「銀閣寺の坂を上る頃にゃ、胸が一杯になっちまうのさ」の坂も通りました。
京大や、塩次さんの母校である同志社大学前も。
そして、田中晴之さんご推薦の銀閣寺近く「おめん」で昼食。
塩次さんは大の蕎麦好きだったので、彼の縁の蕎麦屋に行きたかったのですが、残念ながら既に閉店。
「おめん」のうどんも美味しかったです。
薬味が沢山あって味の変化も楽しめました。
Tさんには当時の裏話を沢山聞くことができました。
それだけで酒の肴になります。
Tさんの車を京都市内のとんでもなく広い地下駐車場に入れ、時間まで喫茶店でティータイム。
この喫茶店も名前は忘れたが老舗だそうだ。
歩きでちょっとバー森へ向かいます。
カウンターだけの狭い店でした。
10人で満員でしょうか・・・上野毛の「焼鳥屋まえだ」よりちょっとだけ広い感じ。
正にかぶり付きですよ。
もちろん、音も極小音量です。
小川進さんはスネアとハイハットだけ。
スネアはタオルでミュートしてましたね。
田中晴之さんのギター(この日は175)も生音なのかアンプからの音なのか分からないくらいの音量。
とにかく、ギターのコントロールから何から全てが上手過ぎです。
塩次伸二さん亡き後のブルースギターマスターは田中晴之さんしか居ません!
そして、ドラムの小川進さんは御歳65歳だそうです。
何処に行ってもだいたい私が最年長になるのですが、この日はちょっと安心でした。
ブルースを愛でる時計職人、ベースの松本靖志さんは61歳だそうで、学年は私と同じだったのかな。とにかく平均年齢61.3歳というHal's Blues Bandは皆さん40年近いキャリアがあるので、出てくる音は本当にスゴイです。
ゲストの木村円さんもジジイの親衛隊が4人?も居るそうです。
Hal's Blues Bandの3人と、ローラー初代マネージャーTさんが会員No.04だそうです(汗
お若いのでずっとずっと歌い続けて欲しいですね。
そして、何といっても今回のサプライズは、あつこ姐さんが田中晴之さんのギターで1曲披露。
ベースとドラムが入らず田中さんのギターだけですよ。
地元の方からも大拍手を頂き、さぞかし嬉しかったことでしょう。
もういつ死んでもいいでしょ?
アンコールでは塩次伸二さんの曲をギターソロで・・・やっぱりあつこ姐さんは泣いてます。
姐さん、田中晴之さんには何回泣かされたことでしょうか。
私もジ〜ンと来ちゃいました。
やっと全員のサインが揃いました。
そして、お客様も交えて記念撮影。
楽しい時間はあっと言う間です。
17時からのライブだったので終了時間も早め。
せっかく京都に来たのだから、ブルース系のお店で飲みたいということで、田中晴之さん推薦のちょっとバー森から歩いて行けるブルースバー「ボール&チェーン」をご紹介してもらいました。
この日、大阪から来てくれたドラムの小柳さん(松本照夫さんのお弟子さん)も一緒に迷いながらも到着。
田中大堰町という所らしいですが、歌舞伎町みたいな所ですね。
頭大盛りのオネエサン達や、怖そうなお兄さん達が沢山歩いてました。
しばらくすると、Hal's Blues Bandの松本さんも駆けつけてくれました。
ワインボトル2本が空になりましたかね。
松本さんと再会を約束してタクシーでホテルへ。
バタンQ太郎となりました・・・。